わかば館グループホームで、ご利用者宅訪問しました。
カテゴリ: 日々の出来事(わかば館)
更新日:2014年07月04日
新しいご利用者の方が転居してこられました。
でも病院からの転居で、過去が全く解りません。。。
口頭や情報で伺うも、イメージが出来ません。
ならば、ご利用者と一緒に自宅へ行って直接昔の話を聞こう。
勿論、今は平穏に過ごされていますので、一度自宅に帰ると。。。
なんてこともあるかもしれません。
でも、やはりご利用者の生活の様子やどうやって生きてこられたのかを知らないと
人と人との関係は形成できないような気がします。
ご利用者のお宅に近づくたびに、ご利用者の生活をしていた頃の記憶が蘇ります。
さて玄関を開けると、
解りますか?玄関開けていきなり出迎えてくれたのは。。。
これを口で説明されるよりも、やはり見たときの衝撃はこの人なりを感じる一瞬でした。
生活しておられた様子が蘇ります。私たちの目にもしっかりと再現されます。
このこたつで過ごしておられたんですね。
こたつの上にはたばこの山。でももう1本もありません。
恨めしそうに残ったたばこの吸い殻を見つめられます。
そしておもむろに窓を開け
「私はこの景色をみてこの家に決めたんだよ」
この方はまさしくこの季節のこの風景を気に入られてここに住んでおられたとのこと。
実感です。
ここからは家の散策です。
実はこの方は、元作家。いや作家に現役も引退もないのかもしれない。
椅子に座られた様子は、まさしく作家。
今から本の山の向こうにかすかに見えるのが、書斎。
まさしく仕事場です。
かっこよいですね。
本人も饒舌にたくさんの本の1冊1冊を説明してくださいます。
歴史、哲学、宗教、政治、経済。。。
様々な分野の本が所狭しと並べてあり、私の興味のある本を持ち帰れと薦めてくださいます。
さぁ、新しい新居に帰りましょうか!!
様々な思い出が詰まった我が家。
この宝箱をそっとしまい、我が家を後にしました。
少しでも残った職員にこの感動を伝えるべく、ご本人様の許可を頂きいくつかの思い出の品を持ち帰りました。
さぁ、これから長い長いおつきあいよろしくお願いいたします。
PS.夜勤の職員、こんなのを持ち帰ったら怒るだろうなぁ。。。
夜の巡回が少し心配です。。。